七五三のトップバッターである3歳。ようやく赤ちゃんらしさが抜けてきて、一人前の子どもとして頼もしく見守れるこの時期、初めての七五三のお祝いをどのように進めようか悩んでいるご両親も多いのでは?特にやんちゃ盛りの3歳男の子と、無事に七五三を済ませるためには、一体どんなことに注意すればいいのでしょうか?ここでは6つに絞って見ていくことにしましょう。
そもそも男の子は3歳で七五三やるの?
3歳と5歳でやります
出典 https://www.flickr.com/photos/agaricus_bohsan/8155671320/in/
一般的に七五三というと、男の子は5歳で、女の子は3歳と7歳でお祝いをすると思っている方も多いようです。しかし男の子でも、3歳と5歳で七五三のお祝いをします。理由は七五三の由来に基づきます。
3歳は「髪置(かみおき)のお祝い」、5歳は「袴着(はかまぎ)のお祝い」、7歳は「帯解(おびとき)のお祝い」と呼ばれ、それぞれ「この時期から髪を伸ばすこと」、「袴を初めて身に付ける時期」、「帯を締める着物を着るようになる時期」と、成長の段階を表しています。そのため、「髪置(かみおき)のお祝い」を意味する3歳の時期は、男児女児ともにお祝いをします。
ただ、住んでいる地域の慣わしによっては3歳の男の子はお祝いしないこともあるようです。詳しくは、周りの親族や参拝予定の神社に尋ねてみましょう。
着物はレンタル?自前?
着物はレンタル?自前?
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どちらでも構いません。ご家庭によっては、ご兄弟や親戚から回ってきた物があるところもありますし、新しい物を祖父母が用意してくださるお家もあります。
レンタルにするなら、レンタル専門店のほかに、今は写真スタジオなどで貸し出しを行っている便利なところもありますので、ぜひ問い合わせてみましょう。
自分たちで用意する際のメリットとしては、 記念として手元に残しておけること。レンタルのメリットは、 数多くの着物から好きなものを選ぶことができる楽しみがあることです。いずれにしろ、晴れの日にふさわしいお気に入りの一着が見つかればいいですね。
当日子どもの体力が持つか心配です
写真撮影とお参りを別の日にするなど工夫を
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3歳の男の子といえば、元気いっぱい跳ねまわっていたかと思えば、しばらくすると突然眠くなりぐずりだすなど一緒に外出するにはまだまだ難しいお年頃。せっかくの七五三のお祝いですから、親子ともに万全の体調と笑顔で臨みたいですよね。
そんなときは、写真撮影や神社参拝、お祝いの食事会などすべてを同じ日に済ませようとは思わず、日をいくつかに分けてみるのがおすすめです。
疲れのあまり泣いて騒いでしまったときでも、スケジュールに余裕があれば気持ちも楽ですし、そもそも日をまたいで用件をこなすことで、お子さんの疲れ具合もぐっと減るので一石二鳥です。お子さんの体力を第一に考えて、 スケジュールを練ることが3歳の七五三を成功させるカギかもしれません。
着物を嫌がりそうで気が重いです
着替えを持参しましょう
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3歳の七五三でもっとも大きな心配事は、やはり、着物を嫌がらずに着てくれるかどうかという点ではないでしょうか。特に、着なれない袴を着せたとき、最初は珍しさから嬉しくてニコニコしていても、じきに疲れてぐずるのがほとんどです。地面に寝転んだり、手足をばたつかせたり。
そんなときは、 着やすい服を持参しておくと便利です。袴を嫌がって脱ぎたがったら、さっと着替えさせてあげましょう。
特に長距離移動する神社参拝には、袴姿ではなく、ちょっぴり格好良いスーツやフォーマルな格好で充分です。効率よく短い時間で済ませられるように、時間の使い方にも工夫を入れてみましょう。
3歳と5歳、袴着に変化を入れるのも楽しそうです
個性的なものは3歳で、5歳はシックな着物に挑戦!
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3歳で着物なんて早いのではと思っていても、一度身にまとうと思わぬ我が子の凛々しさに目頭が熱くなることも。普段は決して見ることのできない、 お子さんのキリッとした表情を引きだしてくれるのが着物ではないでしょうか。
その柄や色は様々ですが、5歳のお兄さんになると、割とすっきりしたシックな着物を選ぶ方が多いように思います。
その代わり、3歳では少し大胆な柄に挑戦してみてはいかがでしょうか?大きくなって写真を見比べたときに、とても良い思い出になること間違いなしです。
ぐずりや空腹対策として、飲食はOK?
衣服が汚れぬよう、飲み物・食べ物は口に入れやすいよう工夫を
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3歳児の常套句として上位にランクインするのが、「のどかわいた」「おなかすいた」といったもの。しかし、着物やスーツ姿での飲食は、衣服を汚す心配があり、ご両親としてはできるだけ避けたいですよね。
そんな時のためにぜひ用意しておきたいのが、 ストロー付きマグや飲み慣れた水筒などの飲み物と、一口サイズにしてある食べ物です。ボロボロこぼすことなく、さっと口の中に入れられれば安心です。
ただ飲み物を飲ませすぎると、トイレが近くなり、対応に苦労することもしばしば。そうならないように飲み物を与え過ぎないよう注意しましょう。
以上、3歳の七五三で注意しておきたい6つをあげてみました。
慣れない袴着対策や疲れから来るぐずりへの対応など、心配事が尽きない3歳男の子の七五三。
それでも、赤ちゃんから子どもへと成長するかけがえのないこの時期を、ずっと記憶にとどめておくためにも、ご家族でぜひ素敵な七五三を過ごしてくださいね!