起きている顔、寝ている顔、泣いている顔。子育て中のご両親にとっては、お子さんのどの表情も本当に愛おしく思える宝物ですよね。我が子の可愛い瞬間を逃したくないと、毎日たくさん写真を撮られている方も多いことでしょう。
そんなご両親の想いを反映したかのように、年間で開催される子供写真コンテストは数多くあります。今回は、そんなコンテストでうける写真テクニックを9つ見ていきましょう。かわいい我が子の世間デビューを、ぜひ写真コンテストで飾ってみませんか?
① タイトルから気を抜かないで!
意外と見られています
出典 https://www.flickr.com/photos/chiaki/3388126815/in/
審査員は写真作品そのものだけでなく、作品タイトル、添付コメントにも意外と目を通しています。
写真の内容とタイトルが合致しているか、どういう撮影意図があってこの写真を撮ったのかなど、撮影背景も審査ポイントにしているケースが多々あるようです。
そうでなくても、子供写真はテーマが限られているので、一見似たような写真が多く集まってきます。その場合、 タイトルと作品の組み合わせが秀逸であればあるほど、印象にも残りやすいといえるでしょう。
② 入賞にこだわらない!
コンテストが違えば評価も違います
出典 https://c1.staticflickr.com/3/2463/4083185848_0f3afccfef_b.jpg
写真コンテストに応募する以上、入賞するかもしれないと期待も当然高まりますよね。でもここは 敢えて、「入賞にはこだわらない」。
というのも、資格試験や入学試験と違って、写真コンテストには明確な合格のボーダーラインというものが存在しません。すべてその時その場にいた、審査員たちの感性にかかってきます。
あるコンテストで落選しても、別のコンテストでは評価してもらえるケースもあります。諦めずにいくつか応募してみましょう。
③ ナチュラルな表情を撮ろう
ばっちりの決めポーズはNGです
出典 https://www.flickr.com/photos/t76666/6257232519/in/
幼い子供は、どんな表情をしていても可愛いものですが、写真コンテストではばっちり目線ありの写真は敬遠される傾向にあるようです。それよりも、砂場をいじっている時、可愛らしい動物をなでて嬉しそうにしている時など、 子供が夢中になっている顔や、集中しているときの自然な表情をカメラに収めてみましょう。
周りの大人がつい笑顔になってしまうような、子どものナチュラルな表情は、見る側を飽きさせません。
④ 「子供視点」がキーワード
大人では普段見られないアングルで撮れます
出典 https://www.flickr.com/photos/oku-chin_photo/3757988438/in/
写真を撮る際は、普段の大人目線で撮るのではなく、思い切って腰をかがめてみませんか?
子どもと同じ目の高さにすることで、これまで見えていた景色ががらっと変わります。同時に、子供の目から実際に見えている風景が体験でき、とても新鮮に思えることでしょう。
砂場のおもちゃや、道端の石ころ、高く見上げる桜の花など、子どもならではの距離が写真撮影でも良い素材となって生きてきます。
撮影する時は、子供目線で。ぜひ試してみてください。
⑤ 笑顔、泣き顔、怒り顔を狙う
子供らしさがよく伝わります
出典 https://www.flickr.com/photos/ayako-framboise/7318164782/in/
写真コンテストのテーマが「笑顔」など限定されている場合でなければ、子供の表情は豊かに変化した時が「撮りどき」です。
泣いている顔も怒っている顔も、 その子のストレートな感情が垣間見られて、見ている大人の感情をくすぐります。
どんな些細な事でも真剣にとらえ、瞬間瞬間を懸命に生きている幼い子供。そのいじらしさと、それを眺める撮影者の愛情がよく伝わってくる写真は、審査員の目を引き付けるかもしれません。
⑥ 屋外の自然光でよりプロっぽく
子供の表情を優しく見せます
出典 https://www.flickr.com/photos/tepe777/14708257922/in/
子供の 自然な姿を引き出すには、屋外での撮影がおすすめです。できれば悪天候の暗い空ではなく、明るい自然光の取れる晴れた日がよいかもしれません。
一歩外へ出れば、そこには風もあり、緑もあり、外ならではの匂いがあります。子供は敏感にそれを感じ取り、さっそくそわそわ。自然に歩きだし、走りだし、道端にかがみこんで、自分のやりたいことに没頭し始めます。
そんなリラックスしている姿を撮影するには、上手に自然光を取り入れてみて。全体の輪郭が柔らかくなり、写真にぐっと味が出ます。
⑦ 逆光を利用しても素敵です
光と影のバランスが見る側を引きつけます
出典 https://www.flickr.com/photos/111737173@N07/14688611765/in
光の利用といえば、 逆光も上手に利用してみましょう。あまりに強い真後ろからの逆光だと、せっかくのお子さんの表情が暗くて見えにくくなってしまうかもしれません。
斜め後ろから差す、柔らかめの逆光を取り入れることで、影と光のバランスが劇的なコントラストを生み出してくれます。逆光を利用した写真というのは、何の変哲もない一枚の写真が、何かのストーリーを持って語りかけてくるような不思議な感覚を与えてくれます。
始めはなかなか撮るのが難しいかもしれませんが、カメラを構えながら角度を少しずつずらし、もっとも良い場所を見つけてみてくださいね。
⑧ 審査員の好みが大きく左右します
過去の入選作品を参考にしてみましょう
出典 https://www.flickr.com/photos/takasyi/10346205204/in/
そうはいっても、最終的には審査員の趣向や好みが大きく関わってくるのが写真コンテストです。
当然、手ぶれなしで、ピントも合っているなどの技術的な面は大事ですが、その中からさらに選んでもらうための一番のポイントは、一目見た時に、その写真がどこまで心に響くかどうかだそうです。
一体どんな写真が審査員の心を捉えるのか、それを知ることはなかなか難しいですが、しいて言えば、 これまでの入賞作品を参考にしてみるのもいいかもしれません。
⑨ 幸せ感が溢れていますか?
子供の表情から伝わるものを見る側も感じたい
出典 https://www.flickr.com/photos/leon123416/5820787127/in/
子供写真コンテストで選ぶ側が感じたいもの、それはなんといっても、被写体の子供と撮影者から伝わってくる幸せ感ではないでしょうか。見る者をホッとさせ、時には笑いを誘うような子供の素直な表情は、安心できる大人と一緒にいるからこそ出てくるものです。
信頼できる家族がそばにいてくれる、そこから引き出された最高の表情こそ、子供写真の醍醐味と言えるでしょう。撮影する時はくれぐれもお子さんを緊張させないよう気を配り、時には一緒に遊びながら、一緒に歌いながら、 お子さんと楽しむことを目的に撮影をこなしていけたらいいですね。
以上、子供写真コンテストでうける9つのテクニックを見てきました。
まずはなんといっても、子供の素直な表情を引き出すこと。それが泣き顔であっても怒り顔であっても、子供らしさが表現できていればどれも○です。
そのためには、外へ連れ出したり、自然の光を利用して写真に味付けするのも一案です。
作品タイトルや添付コメントも見られています。大事なのは、撮影者とお子さんが写真を楽しむこと。
入賞にこだわらず、親子にとって最高の一枚を撮るつもりで撮影に臨みましょう。