こどものイベント時だけでなく、日常のひとこまでも撮りためていきたいこども写真。でも実際に撮影した写真を見てみると、ガッカリしたという経験はありませんか?

記念撮影のようなこども写真もいいですが、こどもの動きが出た、生き生きとした写真も撮ってみたいものです。

そんな時にポイントになるのが、シャッタースピードです。簡単シャッタースピード設定を利用すれば、こどものどんな動きにも対応できること間違いなしですよ。

なぜシャッタースピード設定は必要なのか?

手ブレや被写体ブレを解消するのが理由

シャッタースピード 設定 
1

出典 https://www.flickr.com/

 

自動設定で写真を撮ってみると、撮影者自身が撮影時に動くことでおこる手ブレ、撮影対象が撮影時のシャッタースピードより速く動いたことでおこる被写体ブレがおこることがあります。

そもそも シャッタースピードとは、どれだけのスピード=速さでシャッターをきるかという設定です。シャッタースピードは1/○○秒という単位で表されており、○○のところに数字が入ります。

一般的に1/125秒が手ブレがおこりにくいとされていますが、明るい屋外、走っているこどもの撮影なら、1/500秒が向いています。

ブレのあるこども写真は良くないのか?

ブレも写真の味に利用しよう

シャッタースピード 設定 
2

出典 https://www.flickr.com/

 

手ブレも被写体ブレも、悪者のようにいわれますが、果たしてそうとも言い切れません。もちろん、ブレがない写真は、ハッキリしてこどもの表情が一目瞭然です。

しかしながら、 こどもが走っている時、動き回っている時の撮影では、あえてシャッタースピードを1/125秒くらいに落としてみるのもアリです。生き生きとした活発な様子が写真に表れるので、いつ見ても撮影時の様子や当時のこどもの姿が思い出されるはずです。

ブレもうまく利用すれば、写真の良さを引き出してくれますよ。

こども写真の撮影時にコツはある?

無駄なブレをなくそう

シャッタースピード 設定 
3

出典 https://www.flickr.com/

 

こども写真だけでなく、全ての写真撮影にいえることですが、 カメラを体の正面で構えたら、脇をしっかりしめましょう

脇をしめることで、体に固定させるイメージです。自分が体全体でカメラの3脚になったと考えると分かりやすいです。足は肩幅くらいに広げておきます。

動いているこども写真なら、こどもの動きに合わせて撮影者も動く必要が出てきます。動きやすい服装で、こどもの動きから目を離さないようにしてください。

シャッタースピードを上げたいときにはどうしたらいい?

絞りを開放して撮影してみよう

シャッタースピード 設定 
4

出典

シャッタースピードを上げたいけれど、上げるとシャッターが空いている時間が短くなりますので、どうしても暗いこども写真になってしまいます。

そんな時には、 絞りを開放すると、写真の暗さは解決します。絞りは、F○○で表されます。例えばF11をF8にすれば、シャッタースピードは1/125秒から1/250秒に速く設定できます。

開放しすぎると、ブレがおこる原因になりますので、少しずつ調節していくのがポイントです。

絞りの他にシャッタースピードを上げる方法は?

ISOを上げてみよう

シャッタースピード 設定 
5

出典 https://www.flickr.com/

 

ISOという言葉も聞かれたことがあるかもしれません。フィルムを使っていた時期には、フィルム自体にISO○○と種類分けされていたものです。これは画質と考えます。このISOを2倍にすれば、シャッタースピードも2倍に設定できます。例えば、ISO100をISO200にすれば、シャッタースピードを1/250秒から1/500秒になるのです。 上げすぎると、画質が悪くなってしまいますので、少しずつ上げながら、様子をみてください。

こども写真の撮影に慣れるには?

こども目線を大切にしよう

シャッタースピード 設定 
6

出典 https://www.flickr.com/

 

こどもは写真撮影であっても普段通り、よく動きます。ですから、こども写真を撮影する時には常にカメラを携帯しておきましょう。

遊んでいる時は、 横に並ぶよりも向かい合った場所に陣取り、ローアングルから狙うと、こども目線の写真が撮影できます。

屋外の明るいところで撮影すると、シャッタースピードの設定を速くできるので、ブレを気にせず撮影できます。失敗もしにくいですから、是非、屋外の撮影から挑戦していかれるのをおすすめします。

周りの動きをこども写真に利用する

こどもの生き生きとした姿が強調

シャッタースピード 設定 
7

出典 https://www.flickr.com/

 

こどもにはピントを当てたまま、周囲の動きがあるものを動きがあるように撮影することもできます。こうすると こどもの表情ははっきりと分かりますが、周囲の様子も躍動感があるので、特別なこども写真に仕上がるでしょう。

噴水がわき出ているところなど水、風に舞う葉っぱ、飛び立つ鳥など、自然をうまく利用すれば、また違った魅力があふれる写真になりますね。

カメラをすぐ構えられるようにしておくことが肝心です。

簡単シャッタースピード設定でこども写真を撮ることについて考えてきましたが、いかがでしたか?

シャッターをどれだけの速度=スピードで切るかというシャッタースピードを理解し、こども目線を大切に撮影していけば、愛情いっぱいのこども写真が撮影できます。

ブレも写真の味になりますが、まずはブレのないこども写真の撮影に慣れるようにします。絞りを開放したり、ISOを上げるだけでシャッタースピードは調節できます。

まずは、失敗しにくい屋外で挑戦してみてください。