お子さまの健やかな成長をお祝いする大切な行事、七五三。
女の子3歳、男の子5歳と、それぞれの節目を無事通過しホッとしたのも束の間、今年、7歳の七五三を目前にあたふたされているご両親も多いのではないでしょうか。
7歳の七五三は、3歳の時とどう違うのか。
出典 http://www.e-kimonoya.jp/SHOP/g36222/list.html
今から限られた予算の中で、どのように支度を整えるべきなのか。一日に何組もの親子にアドバイスを提供している、都内大手デパートの着物専門スタッフに聞いてみました。
3歳のときと異なる、7歳の七五三。人生一度きりの大切なその日を、準備万端で迎えるための7つのポイントを紹介。限られた予算と時間の中で選ぶ、着物・小物選びのコツや、その心構えなどをお伝えいたします。
1、、購入か、レンタルか?
お手軽なレンタルもおすすめ
思い出の品として残すなら購入を人生の節目を飾る大切なイベントには、やはり自分だけの着物を身につけたいもの。特に七五三は、父母だけでなく祖父母も加わって、かわいい孫に似合う装いを共に検討するケースも多いようです。
大切な一品を皆で選んで購入する過程は、素敵な思い出作りの一つになることでしょう。
最近は、着物のレンタルを選ぶ人も増えてきました。レンタルのメリットはなんといっても、 豊富な種類の中から気に入った着物を選べること。レンタル料金もお手軽になっており、購入品に比べると、着用中も汚れることをあまり気にしなくても済むのが助かります。
2、、3歳と7歳の着物は着回せる?
そもそも身につけるものが違います
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着物の購入は結構な値段がかかるもの。できれば、3歳と7歳で着回せたらと考えるのは当然の親心です。
ただ、3歳が「三つ身」と呼ばれる子ども用サイズの着物の上に、「被布」(ベストのようなもの)をはおるのに対して、7歳は「四つ身」を着用し、大人と同じように帯を締めます。 胸元には、はこ迫(はこせこ・箱型の紙入れ)と扇子を入れ、その装いは3歳とは違い、ぐんと大人に近づきます。
それでも着回す場合は3歳の時にあらかじめ「四つ身」を用意し、余った丈を上手に調節してあげることが大事です。
3、、顔色が映える着物の色とは
肌の色はどんな感じ?
日焼けした活発さんには普段から日焼けに気を付けている大人に比べて、子どもの肌色は千差万別。 それぞれの顔色に着物の色を合わせるだけで、見た目の印象が変わります。よく日焼けしている活発なお子さんには、サーモンピンクや紅色など、少し黄味の入った色を選ぶと顔色がよく映えます。
色白のおっとりさんにはどんな色を合わせても問題ありません。原色に近い赤でもピンクでも、また前述したような黄味のかかった優しい色合いであっても、綺麗に映えることでしょう。
4、、髪飾りは大きく、房の揺れを楽しむ
3点飾りと2点飾りは大きく違う
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7歳の髪飾りは、素材や色、形など選べる種類も多く、親子共についつい目移りしがち。髪飾り単体で見ると、大きく派手に感じる方も多いようで、2点飾りを選択するケースも。しかし、いざ着付けをして写真を撮ってみると、頭の飾りだけ寂しい印象になることもしばしばあります。
実際、写真映えするのはせっかく艶やかな着物を選んだのであれば、髪飾りもせめて3点飾りを使用して大きく飾り、長めの房が揺れるぐらいを楽しむのがいいでしょう。
着物とのトータルバランスで見るのがコツ。
5、、着物と小物の色の合わせ方
小物の色使いで引き締める
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着物が赤だから、髪飾りや草履、袋物もすべて赤でというのはナンセンスです。一色で揃えるのは統一感があって綺麗ですが、着物の場合は、 あえて小物類は、完全に同じ色で揃えないのがポイント。一色だけの使用は目が退屈してしまい、せっかくの晴れ着の良さを生かしきれません。
着物の柄にある一色を抜き出して小物に使用するなど、ワンポイントで映える色使いを楽しんでみては?ご自分での判断が難しければ、店員さんにアドバイスを受けるのもおすすめです。
6、、デパートの七五三セットはとても便利
すべて揃ってお手頃なお値段
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着物から小物類まで、すべての色や形のバランスを見ながらそろえていくのは、心身ともにとても疲弊するものです。そういうときは、デパートなどに置いてある七五三の装いセットを購入するのもいいかもしれません。
専門家が見立てたコーディネートが手に入るだけでなく、お値段も単体で購入していくより、リーズナブルな場合が多いです。
それでも、セット内の髪飾りなど少なめに感じる場合は、プラスアルファで買い足すことも可能です。可愛い我が子に似合うアイテムを、吟味しながら加えていく作業もまた楽しいものです。
7歳ともなると、七五三についての主張や好みが強く出てくる時期。この時期、売り場でよく見かけるのが、親子やおばあちゃんを巻き込んでの、ご家族の食い違いです。そうでなくても、売り場にはつい目を奪われがちなきらびやかな商品が並んでおり、心を乱されるものですのです。
スムーズな購入を目指すのなら、 家を出る前にどんな着物が着たいのか、色やイメージだけでもきちんと親子で話し合っておくことが大切です。3歳の時とは違い、大人の好みだけで進められないのが7歳の七五三です。子どもの意見も尊重しつつ、ご家族が満足できる七五三を迎えられるといいですね。
以上、七五三の7歳の着物選びについて7つのポイントをまとめてみました。
着物はレンタルか購入かの検討から始まり、顔色が映える着物の色の選び方、髪飾りの飾り方、着物と小物類の色使い、また、七五三の着物セットを購入しても気を抜かず、足りないパーツは買い足すこと、そしてなによりも、お子さんと着用したい着物の方向性をすり合わせておくという点が大切です。
一生に一度の大切な記念日を、万全な準備でお過ごしください。