熱い夏が過ぎ、いよいよ秋が深まる11月に入ると、七五三の支度をした可愛らしいお子さんをちらほら見かけ始めます。

特に、生まれて初めて七五三を迎える3歳児のご両親たちは、無事にこの一大イベントを終えられるかご心配の事と思います。

ようやく赤ちゃん時期を脱したばかりの3歳女の子が、七五三を迎える上で気になるポイントを6つまとめてみました。

 

七五三の年齢は数え年?満年齢?

どちらでも大丈夫です

七五三 女の子 3歳
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出典 https://www.flickr.com/photos/poco33/21947902361/in/

よくご両親が気にされているのが、七五三は数え年もしくは満年齢、どちらでやるものなのかということです。昔は数え年が多かったのですが、 今は満年齢でも数え年でもどちらでやっても構わないようです。

特に「魔の2歳」と呼ばれる2歳児は、いやいや期の真最中。着物を着つけるのも、写真撮影するのも、いやいやと自己主張を繰り返し、すんなりと事が運ぶのはまれです。

特に女の子は、髪型や着る物にこだわりがあるお子さんが多いので、せっかくの記念日にご両親をぐったりさせてしまうかもしれませんね。

そんなときは無理せず満年齢で七五三を行ってみてもいいかもしれません。

3歳と7歳、着物は着回せる?

あまりおすすめはできませんが、不可能ではありません

七五三 女の子 3歳
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出典 https://www.flickr.com/photos/yasakenboo/2018461131/in/

着物はとても値の張るものなので、できれば3歳と7歳で着回しできたらと思うご両親も多いのでは?3歳の着物は「三つ身」といい、背中の真ん中にある縫い目がありません。その着物を兵児帯(へこおび)と呼ばれる子ども用の柔らかい帯で締めて、上から被布(袖のないベストのようなもの)を着せるのが一般的です。

一方7歳の着物は「四つ身」といって、大人の着物とほぼ同じ作りの物を着ます。7歳の時期は「帯解き」と呼ばれるだけあって、それまでの子ども用の帯とはお別れし、大人と同じ固い帯を着用します。このように、そもそも作りの違う着物を着回すのは、あまりおすすめできません。

それでもどうしてもという方は、3歳の時に「四つ身」で大きめのものを仕立て、肩や腰で余分な布を引き上げて対応されています。

その分、生地が重くかさばり、ひょっとすると3歳時には負担に感じるかもしれません。その際は、 写真撮影だけ着物にしたり、着物で参拝に行くのであれば少しでも楽に歩けるよう履物を工夫するなど、色々と配慮してあげるといいかもしれません。

写真撮影はドレス?着物?

迷ったら和装+洋装プランを選びましょう

七五三 女の子 3歳
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かわいさ真っ盛りの3歳の女の子。大切な七五三の写真を、洋装にするか和装にするかは大きな悩みどころではないでしょうか。着物は普段なかなか着る機会がないので、ぜひ着せたい!と思う一方で、ヒラヒラと可愛らしく鮮やかなドレス姿での撮影も、親としては捨てがたいもの。

お財布との相談になりますが、写真館によっては 和装+洋装での撮影プランを用意しているところもたくさんあります。レンタルできる衣装の見栄えにもよると思いますので、一度気になっている写真館を調べてみることをおすすめします。

着物を汚さないか心配です

着物の素材にこだわらず、汚れにくいものを着せましょう

七五三 女の子 3歳
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出典 https://www.flickr.com/photos/yasakenboo/2018459739/in/

3歳児といえば、赤ちゃん期を脱したとはいえ、まだまだ目の離せない時期。自分で何でもできるという自信がついてしまっている分、大人の目から見て無茶をすることもしばしばです。特に大切な着物を着ながらの無茶は、見ていてハラハラしてしまうことでしょう。

そんなときおすすめなのが、 汚れにくい素材の着物を予め選んでおくことです。正絹でしたてられた着物は、とても高級感があり憧れますが、いざ汚れたときは対応が難しいもの。

汚れの落としやすいポリエステル素材だと、家庭内での管理も楽ですし、使用後の洗濯やメンテナンスも気楽にできます。正絹の着物は7歳まで取っておいて、3歳のときは親も子も長時間リラックスして着られる素材を選ぶのも手です。

短い髪の毛、どうまとめる?

パッチン止めやカチューシャがおすすめです

七五三 女の子 3歳
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出典 https://www.flickr.com/photos/masuhito/6374314931/in/

3歳の女の子は、お子さんによって毛量がさまざま。赤ちゃんの頃から伸ばし続けても、まだまだ柔らかくて短い毛のお子さんも多いのではないでしょうか。七五三といえば、長い髪を大人っぽく結い上げた姿が愛らしいものですが、どうかご心配なく。 短い髪なりに、対応する方法があります。

一つ目は、パッチン止めです。和柄の可愛らしい飾りのついたものを選び、サイドにパチンと止めるだけで華やかさが違います。

二つ目はカチューシャです。髪の毛を結ばなくとも、着物に似合うぐらい顔周りを明るく仕上げてくれます。

七五三で着る着物が決まったら、その色や柄に合わせた髪飾りをあらかじめ用意しておきましょう。

着物に靴はあり?

はい、履きなれた靴で機嫌良く乗り切りましょう

七五三 女の子 3歳
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着物での神社参拝や食事会。着なれない格好をした3歳児が、どこまで機嫌よく過ごしてくれるかは七五三の成否を分ける大切なポイントです。

よく悩むのが、足元をどうするかということ。着物に合わせて草履をはいてほしいのはもちろんですが、足が痛くなったり転びやすくなったりすることも考えられます。そんなときは 写真撮影時のみ草履にし、通常の移動ははき慣れた靴で行いましょう。

あとは普段から、草履を部屋に出しておいて、お子さんが遊び半分で履いてみたりなどして、慣れさせておくのもいいかもしれませんね。

  • 七五三は数え年でも満年齢でも大丈夫だということ。
  • 3歳と7歳の着物は着心地の悪さを気にしなければ可能で、記念写真は洋装と和装がセットになった撮影プランがおすすめです。
  • 3歳児が当日をより楽に過ごせるように、履きなれた靴での行き来も要検討です。
  • 髪が柔らかく短い女の子でも、簡単に止められる髪飾りで着物負けしない素敵なヘアアレンジを楽しむこともできますよ。

ぜひ親子で思い出に残る七五三をお過ごしくださいね。