夫婦や両家で円満にいくように決めるのが男の子の着物選びのルール

男の子のお宮参りではどのような着物がいいのか、新米ママは悩んでしまいますね。特に現代はそれほど習わしの縛りがキツくないので正装にすべきか、普段着でいいのか、どの程度のカジュアル感なら許されるのか…選択肢が増えてしまって悩んでしまう方もいるでしょう。

お宮参りはその土地の神様に赤ちゃんの誕生を報告し、すこやかな成長を願うために行われます。赤ちゃんの服装にはしきたりなどもありますが、現代では夫婦や両家で円満にいくようにするのが主流になっています。

そのようなことから話合って決めるのが一番だと着物店の経営者や専門家も語っていますよ。では男の子の宮参りの着物の選び方やルールを詳しく紹介していきましょう。

男の子の着物は願いをモチーフにした柄を

強くたくましく元気に育ってほしい

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出典 https://kashikimono.com/details/view/11414036l

 

かぶと・鷹・龍・虎・軍配などの 「強くたくましく元気に育ってほしい」と願いをこめた柄が男の子の着物には多いのが特徴です。また宝船や富士山・小槌などのめでたい柄が描かれたものもあるので選択肢が広がりますね。

カラーも以前は黒や紺などが主流でしたが、現代ではシルバーやグリーンなどもあってバリエーション豊富に選べるのが魅力でしょう。両親や両家の願いをこめて赤ちゃんにぴったりな着物を選んであげてください。

男の子の着物は家紋入りにするのがルールだった

最近は気にしない傾向に

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出典 http://www.kyoubi.jp/kamon.htm

 

正式には男の子の着物には家紋を入れるようになっています。父方の家紋を背中・両袖の外側・両胸に1つづつ、合計5コ入れましょう。

現代では家紋を入れない人も増え、入れる方との比率は半々になっています。

レンタルが主流になりつつある現代ですが、もし購入する場合は夫婦や両家で話し合ったり着物店のスタッフと相談したりして決めてもいいでしょう。

着物の下は抱き着か、セレモニードレスを

でも写真撮影以外ではほとんど使わない

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出典 http://item.rakuten.co.jp/tosen/co-83588/

 

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出典 http://item.rakuten.co.jp/babynetshop/19508/

 

お宮参りや記念撮影のときに羽織るお宮参り用の着物を「祝い着」と呼んでいます。

以前はお宮参り当日は「抱き着」という赤ちゃんを抱く用の着物とベストがセットになったものを着てお宮参りへ行きました。そして神社でのお参りのときだけ上から祝い着を羽織るように使うのが主流でした。

最近では抱き着の代わりにセレモニードレスを用意して、上から祝い着を羽織る人が増えています。抱き着・セレモニードレスともにお宮参りや写真撮影以外ではほとんど使わないので、 もし購入するならセレモニードレスのほうが安く購入できて使いやすいのでおすすめですよ。

着物の代わりにセレモニードレスだけでもOK

現代では主流

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出典 http://zozo.jp/shop/lpm/goods/3572844/

 

着物を一切使わずにセレモニードレスだけでお宮参りを済ませてもOKです。現代では主流になっているスタイルですよ。

中には祝い着だけを使う方もいますが、抱き着を使う方はほとんど見かけなくなってしまいました。

高額な着物を準備するとお金がかかるうえ、たんすのこやしになってしまうので以前と比較すると抱き着だけでなく祝い着を購入する人もずいぶんと減りました。

着物はセレモニードレスの3から4倍の値段がするので経済的余裕がなければ準備しなくてもいいでしょう。

お宮参りの着物選びはレンタルが非常に便利

撮影料金とセットで

もしどうしてもお宮参りに着物を着せたいのなら写真スタジオでレンタルしてはいかがでしょうか。撮影だけでなくお参りのときにもレンタルできるところがほとんどなので、撮影料金とセットで安く済ませられるのが魅力です。

セレモニードレスだけでお宮参りを済ませ、写真撮影のときだけレンタルした着物を着るという家庭は多いですが、お宮参りでも着物を借りられるので相談してみてください。安く済ませられるだけでなく たくさんの種類から選べる・たんすのこやしにもならないというメリットがあるのでぜひ活用しましょう。

帽子とスタイを使おう

着物のアクセサリーとしても

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出典 http://tokyo-rentalishou.com/?pid=62255897

 

お宮参りのときには帽子とスタイを用意しましょう。まだ生まれて間もない 赤ちゃんの肌は非常にデリケートなのでお日さまから守ってあげるために帽子は必要です。

スタイは着物を汚れから守るために大切ですが、着物のアクセサリーとしても愛らしく映るので使うことをおすすめします。

着物をレンタルする場合

早いに越した事はない!

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出典 http://www.kimono-life.jp/fs/kimonolife/310064

 

もし写真スタジオでお宮参りの着物をレンタルする場合には予約が必要です。シーズン中は混雑するので好きな柄から自由に選べるように早めに前もって着物選びをし予約しておきましょう。当日スムーズに済ませるためには 前日までの段取りが非常に大切です

またお宮参りの着物レンタルでは小物までレンタルできるのかも確認しておくことが大切です。帽子やスタイをはじめ、その地域の習わしによって必要なものもあるので自分で準備すべきものは何かを前もって確認しておくことも大切ですよ。

お宮参りの主役は赤ちゃんですが

ママパパも楽しんで!

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出典 http://mamari.jp/item/152019

 

ママパパにとっても大切なイベントです。服装は和装・洋装どちらでもかまいません。赤ちゃんが最優先ではありますが、ママパパも楽しんでくださいね。

ママはスーツか着物、そこまで改まらなくてもいいと思えばキレイ目なワンピースにカーディガンとシンプルなスタイルがおすすめです。神前の儀式なのでアクセサリーや露出も控えめにし、赤ちゃんのすこやかな成長を願いましょう。 ママパパも赤ちゃんの育児で疲れが出る時なので、手を抜けるところは抜いて楽しんでくださいね。

夫婦や両家で一緒に話し合うのが着物選びのルール

現代ではそれほど縛りがきつくなくなったお宮参りの着物選びですが、その分自由に選べるようになった分、問題も出てきます。夫婦で意見が食い違ったり、しきたりを重んじる祖父母と衝突したりすることも考えられます。

家柄によっては特に長男の場合は気をつけたいところでしょう。せっかくの成長を願う儀式が身内のいざこざで台無しになってしまいかねません。そのような事態を避けるよう前もってお宮参りの着物についてしっかり話し合っておくことが大切です。

しきたりを気にしなくなりつつある現代、男の子のお宮参りでの着物選びに必要なのは夫婦や両家の話し合いや身内内のルールを守ることです。そのうえでその子にあったものや使い勝手、値段を参考に選ぶのがベストでしょう。