出産後息つく暇もなく日々の生活に追われていて、家事に赤ちゃんのお世話にと新米ママに休みなし。体調もまだ本調子ではなのに、そんな中訪れるのがお宮参りです。

赤ちゃんにとって人生初のイベントだから間違いなくやりたいけれど、そもそも着物とドレスのどちらを着せたらいいのかな?

女の子に着せるのなら奮発してでもやっぱり着物がおすすめですよ!

なぜなら華やかさが全然違うからです。でもメリットは他にもあります。一緒に見てゆきましょう。

生後一ヶ月の赤ちゃんに着物を着せるとなると準備などが大変そうだなと思いませんか?

でも女の子の赤ちゃんには是非掛け着を着せてあげてくださいね!

女の子のお宮参りは着物にすると良いメリットを5つご紹介します。

メリット1:ドレスよりも断然可愛いから!

日本人には着物が似合う

みなさんも良くご存知のように着物は結婚式では第一礼装です。

近年お宮参りの服装について緩和され見過ごされがちになりましたが、実はお宮参りも第一礼装で望むものなのです。

女の子のお宮参りには白羽二重の内着に「友禅模様」の掛け着を着せます。母親の体調に気遣う意味から赤ちゃんは訪問着をきた父方の祖母か仲人に抱かれるもののようです。

ここでお宮参り後の記念撮影の様子を想像してみましょう。

ベビードレスにケープを着せた赤ちゃんも大変可愛らしいのですが、赤やピンクの掛け着を着せてにっこり笑えば最高の写真になるのではないでしょうか。

せっかくの人生初めてのイベントごとですから、日本人に一番映える着物を着せてお祝いしましょう。

メリット2:仕立て直せば七五三にも

経済的に負担にならない

これからお子様が成長していく上でいくつものイベントがあります。その中でお財布の負担になるのが七五三です。

お宮参りで掛け着を着せればそのまま3歳の時にも着られる着物になります。あとはちょこちょこと小物を買い足せば良いだけですから経済的な負担も和らぎます。

掛け着は2万円~高ければ20万円のものまであり、どこまで出すかはご家庭により違いますが、内着とセットで3万円くらいが相場なようです。そのまま3歳のときに着せられるのなら断然掛け着を購入したほうがお得なのではないでしょうか。

仕立て直しは長襦袢と合わせて15,000円前後なようですが、最近では自分で仕立て直す方法も動画がアップされていたりします。お裁縫が得意なママは自分で仕立直しをすれば可愛い着物ができちゃいますよ。

メリット3:購入すれば世代を超えて使える

着物はともかく長持ち

絹は約100年持つと言われているように着物は長持ちなのが特徴です。

絹の場合、実際には染め方や保管方法によりかなり差はあるもののようですが、木綿や麻はさらに強いのでそのくらいは余裕で持ちます。(購入する着物がどれくらい持つと保証されているかはその時々で聞いたほうが良いです。)

100年というと約3代くらいだから自分がお婆ちゃんになったときに孫に掛け着を譲ると想像すると感慨深いものがありますよね。

昔は母方の祖母がお宮参りの初着を用意する習わしだったみたいですから、案外まだ丁寧に保管されているご家庭もあるかもしれません。

1度しか使わないと考えると3万円でも高いと感じてしまうものですが、少し良い掛け着を購入して何代も受け継ぐ気持ちでいくのなら価値のある買い物と言えるのではないでしょうか。

メリット4:日本の伝統行事だからこそ

初着にもそれぞれ意味が有る

そもそもお宮参りは、ワクチンなどまだなく医療もまだ発展していなかった時代に、赤ちゃんが1ヶ月生き抜くといのは大変なことでした。

そうしてようやく生き抜いてもう病気の心配がない30日を感謝して氏神様に報告する儀式がお宮参りでした。

今でもママの体調を整えたり、赤ちゃんの免疫力がないので外出は控えなければなりませんよね。昔の人の苦労を伺えます。

さて、そんな喜びもひとしおのお宮参りに着せる掛け着は、願いを込めた意味を持っています。

一つは 「赤ちゃんにはまだ大きな着物が着れるくらい大きく成長しますように」という意味ともう一つは七五三に初着を仕立て直し 「掛け着が着られるくらい大きくなりました、ありがとうございます」と神様に感謝するのです。

掛け着をそのまま七五三に仕立て直すのはこんな意味合いがあったのですね。

メリット5:着物のほうが良い記念になる

写真に残すのだからこそ

お宮参りはその土地の氏神様に赤ちゃんの健康と健やかな成長をお願いするイベントですが、お子供さんにとってはお宮参りの記念写真こそ重要なのではないでしょうか。

ずっと手元に残るものなのですからできるだけ仕上がりが良い写真館での撮影をするのも大切です。

それに加えて撮った写真が着物であるとお子さんが成長して写真を見たときに、大変な手間をかけてお祝いしてくれたんだなと思うのです。

着物であるとか無いとかが愛情の差というわけではなく、着物を着て(おそらくは)満面の笑みを浮かべている幼い自分に感動するのだろうと思います。これからお宮参りを着物で過ごそうかどうか考えている方には特にそこを考慮して頂きたいのです。

始めて着る第一礼装だから着物が断然おすすめ!

いかがでしたでしょうか。単に出産後のお宮参りに着物をおすすめする理由は着物のほうが可愛いからではなく昔からの風習にはそれなりの意味があり、記念として残すものは手抜かりなくすることが本当の意味での記念になるから。ということですが、代々引き継いで使わなくても近頃では使い終わった着物派アートや記念として額装してしまうという手もあるようです。

ご家庭に合わせて素敵なお宮参りをどうぞお過ごしくださいね!