お宮参りの次に大切な行事、「お食い初め」。ここでは、「お食い初め」におすすめの食器をいくつかご紹介しました。
ご予算と用途をよく熟考され、お子さんにとって一番喜ばしいものを、ぜひ手に入れてくださいね。
「お食い初め」に必要な食器とは?
一汁三菜分の食器が必要です
出典 http://item.rakuten.co.jp/miyoshi-ya/ok-66/
「お食い初め」で必要な食器とは、柳の白木箸、漆器、そして家紋が入った御膳です。これらの食器は、母方の実家から贈られるのが一般的です。
御膳の上に並べられる 「祝い膳」は、基本的に一汁三菜。御頭付きの魚、煮物、ご飯、香の物、そして汁物の5種類と、「歯固めの石」が並びます。
魚は特に「鯛」がめでたいと重宝され、ご飯は赤飯が多いようです。魚や煮物の素材に決まりはなく、各家庭で準備できる範囲で問題ありません。
「お食い初め」は何のために必要?
「食べ物に一生困らないように」と赤ちゃんの成長を願います
出典 http://item.rakuten.co.jp/yuinouya-chouseidou/kdiw-14/
生後100日頃、地域によっては110~120日頃に行われる「お食い初め」は、赤ちゃんが一生食べるのに困らないようにとの願いを込めて行われます。お乳以外の食べ物を初めて見る赤ちゃんは、当然、まだしっかりした料理を食べられないので、あくまでも食べさせる真似をします。
養い親となったその場の年長者が(男の子は男性、女の子は女性の養い親にお願いします)、祝い箸で赤ちゃんに食べさせる真似をするのですが、正式な順番は 「ご飯→汁→ご飯→魚→ご飯→汁→ご飯→煮物→ご飯→汁→ご飯→酢の物→ご飯→汁→ご飯→歯固めの石→ご飯→汁→ご飯」となります。
見た目重視なら?
漆塗りの器を選びましょう
出典 http://item.rakuten.co.jp/eemon/001-1620/
一生に一度の儀式には、やはり見た目にもしっかりした高級食器を使いたいもの。漆塗りの食器は色に深みがあり、まさに「お食い初め」のために使われる美しい食器です。
男の子は御膳も食器も内外ともに赤色ですが、女の子は中が赤色で表が黒色になります。
「お食い初め」が発祥した平安時代、赤色は黒色に比べて高貴な色でした。昔は男児が重宝されていたことがうかがえます。
「お食い初め」は地方や時代によって、やり方が異なる場合もあるので、事前に各家庭でよく確認をしながら事を進めていくのがいいかもしれませんね。
お食い初め」の時だけでなく、食器を普段使いしたいのなら?
竹や木製の食器がおすすめです
出典 http://item.rakuten.co.jp/ny-craft/nc-001ds/
そうはいっても、人生たった一度の儀式のために、値の張る漆器を買うのはもったいないと考えるお母さんもいるでしょう。それなりに見栄えもし、かつ普段使いができる食器ならば、竹製や木製食器がおすすめです。
落としてもめったに割れないのが、最大の魅力です。
また、熱い物を入れても食器が熱くなりにくい点も大きなメリット。まもなく始まる離乳食や、幼児食など多種多様なメニューにも対応でき、長く大切に付き合えること間違いなしです。
「お食い初め」後も、末長く使用したいのなら
プラスチック製の食器がおすすめです
出典 http://item.rakuten.co.jp/akachanhonpo/543009900/
前述の木製や竹製の他にも、「お食い初め」後に使い続けられる食器として、プラスチック製の食器があげられます。こちらは とても軽く、電子レンジでの耐熱に対応しているものもあるので、食事を用意する側には大助かり。
もちろん、式後も普段の食事に使うこともできるので、一石二鳥です。ただし、重量が軽い分、滑りやすい点がデメリット。ただ、漆器のタイプに比べてリーズナブルでもあるので、一考の余地ありです。
質感を大事にしたいのなら?
陶磁器の食器がおすすめです
出典 http://store.shopping.yahoo.co.jp/interland/40-7980-33301.html
陶磁器の食器は、耐久性があり、傷がつきにくいのが特徴です。手にずっしりと重い分、テーブルの上でも滑りにくく安定しているので、赤ちゃんに食事をさせるのに適していると言えます。
幼い頃から「本物」に触れさせたいと願うご両親にとっても、ぴったり。
食器本来の適度な重みを体で感じながら、一口ずつ赤ちゃんに食べさせる時間は、まさに至福の一時となるでしょう。
お食い初めの食器は買わないとだめ?
手軽にレンタルもできます
出典 http://item.rakuten.co.jp/eemon/001-1620//
七五三の着物同様、 お食い初めの食器もレンタルが可能です。食器を一式揃えても置く場所がない、一度きりの儀式のために食器を買うのはもったいないなど悩まれている方もいるのでは?
そんな方には、手軽なレンタルがおすすめです。参考までに、あるレンタルサイトでは、3泊4日で食器一式2480円~(送料別)と、良心的な価格でサービスを提供しています。食器の用意に悩みそうなら、ぜひレンタルの利用も検討してみてくださいね。
「歯固めの石」はなんのため?
「丈夫な歯が生えてくるように」と願う儀式の一つです
出典 http://moomii.jp/baby/hagatame-gishiki.html
「歯固めの石」とは、お食い初めの最後に「石のように丈夫な歯が生えてきますように」という願いを込めて行われる儀式です。赤ちゃんの口元に石、もしくは石に触れた箸を赤ちゃんの口にチョンと付け、乳歯の生え始めた赤ちゃんの歯の健康を祈ります。
祝い膳には、「歯固めの石」とともに梅干しも添えられます。「しわができるまで長生きできる」ようにとの意味があります。お食い初めの品には、ひとつひとつ深い意味が込められているのですね。
生後100日前後を迎えた赤ちゃんの「お食い初め」。
一汁三菜をそろえた祝い膳を盛り付けるのに、どんな食器が必要になるか、おすすめをまとめました。
漆塗りの器を始め、プラスチック、陶磁器、竹、木製など、現在の食器は多義にわたっています。
それぞれの用途と特徴を理解し、お子さんにぴったりな一品をぜひ見つけてあげてください。