女の子にとってピアノの発表会で着る衣装は、とても気になるものです。ステージに立つだけでも心が浮き立つのに、いつもとは違う素敵な格好ができるとなったら、無理もない話でしょう。その点、ご両親にとっては、一体どれぐらいの見栄えの物を着せればいいのか、何をどのように用意すればいいのか困ったことだらけでは?
ここでは、ピアノ発表会の衣装を揃えるのに気になる6点を挙げてみました。
年齢が幼いほどドレス率が高まる?
お子さんの年齢、教室の雰囲気を参考にしましょう
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ピアノ発表会と聞くと、普段は着ないような派手なドレスを思い浮かべますが、実際の発表会では、みなさん、どんなものを着ているのでしょうか?
まず発表会の開催場所が、先生のご自宅か、別の会場かによって衣装選びも変わってくることと思います。ご自宅の場合は、少しおしゃれなワンピースや、上がブラウスで下がスカートのようなきちんとした格好をするお子さんが多いようです。一方、会場を借りての発表会となると、やはり派手なドレスが増えてくる傾向にあります。
そんななか、プロの演奏家が着そうな艶やかなドレスは、年齢が幼い女の子ほど着る率が高いかもしれません。高学年や中学生になると、むしろドレスに恥ずかしさを覚え、 きちんと見えるワンピースやシンプルでストンとした服が多いように見受けます。
どちらにしろ、まったくの普段着で参加する方は皆無ですので、いつもよりもちょっぴりおしゃれな雰囲気を心がけて衣装を選んでみましょう。
ロングスカートは不便?
舞台を上り下りする際に危険です
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ドレスのなかには、足首まで隠れるような丈の長いドレスもあります。思った以上に大人っぽく見えて、一度でいいから着てみたい!と思うお子さんもたくさんいることでしょう。でもちょっと待って。ピアノ発表会のなかで、ステージを上り下りする予定はありませんか?
丈の長いドレスだと、階段を上がる際も降りる際も間違いなく裾を踏んでしまいます。舞台で転倒してしまっては、せっかくの思い出もすべて水の泡に。そもそも怪我をして危ないですよね。
また、ペダルを踏む曲の場合、スカートの裾が足を邪魔して、思うようにペダルが踏めないこともあります。そうなると大切な演奏に支障をきたしかねません。 スカートは邪魔にならない長さ(膝か長くても膝下ぐらい)にとどめておいてはいかがでしょうか。
靴はどんなものを選べばいい?
ヒールのあるものはNGです
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発表会で着たい衣装が決まったら、次は靴です。基本的には、当日着る予定の衣装に合わせて、色や形を決めていきましょう。ドレスの場合は、ストラップの付いたエナメルのサンダルだったり、入学式で着たようなフォーマルウェアで臨む場合は、足元もきちんとした革靴を履いてみたり。
ただ、ひとつ注意したいのは、靴でもサンダルでもかかとの高いものはNGです。滑りやすい舞台で転倒する危険もあり、何よりもペダルを踏むときかかとが気になって、いつも通り足が動かない事があります。
靴は履きやすく、かかとのないもので選んでみましょう。
靴下やストッキングは履いた方が良い?
意見の分かれるところです
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夏場であれば、素足にサンダルで登壇するお子さんもよく見かけます。ただ、発表会という人前に出る場所では、 できるだけ靴下やストッキングを履いた方がマナー的にも安心かと思います。
真夏で暑いのに!と思われる方は、ショート丈の靴下をおすすめします。靴下やストッキングを履くだけで、フォーマル感がアップし、演奏を聴く側の身も引き締まったりするものです。
白い靴下、ストッキングならどんな衣装にも似合い、普段でも履けるのでこの機会に購入を検討されるのもいいかもしれません。
衣装の袖が気になります
弾く時に邪魔にならない長さか確認しましょう
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冬の発表会では、長袖の衣装を身につけるお子さんも多いことでしょう。そこで一つ気になるのが、その長袖は鍵盤を弾く時に手首や手の甲にかかってしまっていませんか?また、肩や二の腕あたりが窮屈で動かしづらいということはありませんか?
ピアノを演奏する姿を見ると、手首や指だけが動いているように見えます。しかし、ピアノ演奏は腕から手の指までを駆使するもの。肩や二の腕あたりが締めつけられていると、鍵盤を叩く指先にまで影響が出かねません。
衣装を選ぶ際はその点を念頭に置いて、 お子さんが着心地良く過ごせるデザインのものを選びましょう。
衣装のレンタル・購入は直前でも大丈夫?
余裕を持って前々から準備しておきましょう
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発表会の衣装は、レンタルする場合でも購入する場合でも、前もって準備しておくことをおすすめします。発表会直前では、お気に入りの衣装が売り切れている場合があるからです。 一見したところ、夏休みや冬休みなど長期休暇中に発表会を催すところが多いため、衣装探しに走り回る時期がみなさんで重なることも理由かもしれません。
また、手に入れた衣装は一度じっくり試着してみましょう。特にネットで購入・レンタルしたものは、いざ着てみると、こんなはずじゃなかった!というようなことも多々あります。ファスナーが壊れていたり、袖がほつれていたり、サイズ違いが送られてきたりと、トラブルはつきもの。 返品交換する時間も考えて、早めに衣装を決めて入手しておきましょう。安心感が違います。
以上、ピアノ発表会で女の子が着る衣装について、気になる点を6つ見てきました。
- まずはドレスかワンピースかでお子さんの希望に耳を傾けてあげ、そのうえで裾の長過ぎないもの、演奏するのに邪魔にならないデザインのものをしっかり見極めてあげましょう。
- ストッキングもしくは靴下は着用した方がきちんと見えます。
- 靴はペダルを踏むことも考え、かかとのないものを選びましょう。
- お気に入りの一着で、素敵な演奏を披露してくださいね。