もうすぐひな祭りですね。お祝いは家族みんなで楽しく過ごしたいもの。

ご両親や、義理のご両親もお祝いに駆けつければ、可愛い孫と楽しい時間を過ごしてくれるかも...。

ひな祭りのメニューは定番で決まっているのでそれほど献立に悩む必要はありません。でも、そもそもなぜひな祭りに、定番のおもてなしメニューが決まっているのでしょうか?実はひな祭りで食べるメニューにはそれぞれ意味があります。

ひな祭りでは外せないメニュー

女の子の将来安泰を願うちらし寿司

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出典 https://www.flickr.com/photos/sanochka/4447188479/

ちらし寿司は、言わずと知れた定番中の定番メニューです。器に酢飯を入れ、その上に様々な具を散らして作る、寿司の一種です。そもそも、ちらし寿司の名前の由来は、酢飯の上に色々な具を散らしたところから始まったと言われています。

ちらし寿司を食べる意味ですが、ちらし寿司に使われている 具材は、とても縁起の良いものが多いです。

そのことから、ひな祭りで定番のメニューとされています。

例えば、ちらし寿司に使われている具材を見ると、

 

・豆

健康で、まめに働けるようにという意味

・レンコン

レンコンの穴にちなんで、世の中や、人の心の見通しが良くなりますようにという意味

・エビ

エビの腰がまがっていることから、お年寄りになるまで長寿が叶いますようにという意味

 

のように、女の子の将来が安泰であることを願った具材が使われているんですね。

仲のよい夫婦になれますようにと願う

シンプルなお料理、はまぐりのおすまし

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出典 https://chefgohan.gnavi.co.jp/card/detail/2933/

はまぐりのおすましはとてもシンプルな料理ですが、白だしや醤油で味付けし、はまぐりの美味しいダシをとったシンプルな料理です。はまぐりは2月から4月が最も栄養価が高いため、ひなまつりの時期にぴったりの料理といえます。

 

はまぐりのおすましの意味ですが、昔から、はまぐりなどの二枚貝は女性を意味していました。

これらの貝殻は、二枚の貝が対になっているものしかぴたりと合わさらないことから、仲の良い夫婦に例えられます。このことから、 一生幸せに過ごす夫婦となり、添い遂げるようにという願いが込められています。

 

長い成長を祈るお蕎麦

白、桃色、緑色の色合いも綺麗なひな蕎麦

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出典 http://www.amazon.co.jp/dp/B00T7CJPO4

地域によりますが、お蕎麦を菱餅の代わりにお供えするところがあります。これをひな蕎麦といいます。これは三色で、白、桃色、緑色を練り込んだお蕎麦です。

 

お蕎麦は 長くのびるということから転じて、成長を意味しています。また、食べるタイミングがおもしろいのですが、ひな祭りの翌日に、雛人形を片付け終わったあとに食べることが多いです。

由来は菱餅から。ひなあられ

邪気を払い、魔除け厄よけを祈る

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出典 http://store.shopping.yahoo.co.jp/heiando/11hina-arareset.html

1.ひなあられとは

もちに砂糖を絡めて炒って作るお菓子で、ひなまつり言えばひなあられ!というくらい定番の食べ物です。 通常、ひなあられは、赤、緑、黄色、白の四色で、これらの色は四季を表しているとされています。 娘が、 1年の四季を通して健康で健やかに過ごせるように、という意味が込められています。

2.ひなあられの意味

ひなあられの色から、何かに似ていると思いませんか? そうです、先ほど紹介した菱餅です。もともとは、この菱餅を外で食べるために、砕いたものがひなあられとなったという説があります。

こどもと一緒に乾杯!

すぐにできる甘酒

出典 http://store.shopping.yahoo.co.jp/tokoroten/tabekouji30.html

1.甘酒とは

日本の甘味飲料のひとつで、米麹、米、酒粕からつくることができます。お酒という名前がついてはいますが、市販されているものはアルコール度数1%未満のものがほとんどです。 ご自宅でつくる場合は、酒粕をお湯で溶いて、砂糖を入れるだけで簡単につくることができます。

2.甘酒の意味

ひなまつりでは、甘酒の代わりにもともとは白酒というお酒を飲んでいました。 白酒は長生きの象徴であり、厄除けの効果があると信じられてきました。精神や体力を充実されるお酒としても重宝されました。 アルコールが入っているため、お酒が飲めない子供のために、アルコールのない甘酒がでてきました。

いつか花になることを意味する

端午の節句の柏餅と対になる、桜餅

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出典 https://chefgohan.gnavi.co.jp/card/detail/3202/

桜餅とは、桜にちなんだ和菓子で、桜の葉で餅を包んだ和菓子です。

 

桜餅がひなまつりの定番と聞いて、ピンとこないかもしれませんが、桜餅が定番を言われだしたのは、 端午の節句の柏餅に対して、桜餅となったとも言われています。 葉桜を使用するのは、まだ花にならないという意味もあるようです。

縁起のいい場面には必須なお魚

お祝いの紅白を連想させる、鯛の塩焼き

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出典 http://item.rakuten.co.jp/nicole163/com-b-1001538

鯛の塩焼きを食べることは、ひな祭りに限ったものではありませんが、体は古くからお祝いの席で振舞われてきました。鯛の塩焼きは、シンプルに鯛を下ごしらえし、オーブンで焼くシンプルな料理です。

 

鯛の塩焼きの意味ですが、鯛の塩焼きが他のお祝い事でも利用されるのは、めでたい、という語呂合わせの他に、 体の色が鮮やかな赤で、紅白を思わせること。また寿命が数十年と長く、栄養価が他の魚と比べて高いことから長寿を祈って食されるという意味があります。

親が子供の成長を願う、縁起の良い食べ物

赤と白と緑のコントラストが綺麗な菱餅

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出典 http://item.rakuten.co.jp/akebono/10000306/

菱餅は、雛人形と共に備える菱形の餅です。色は、赤、白、緑の三層になっているものが一般的です。しかし、地方によっては二色や、3色以上の物もあります。今の形になったのは、江戸時代からと言われています。 それぞれの色には意味があります。

・赤  邪気を払う、魔除け、厄除け、桃の花を現している

・白  清浄、雪を現している

・緑  健康、長寿、萌える若草

そもそも菱形は、心臓や心を意味していて、親が子供の成長を祈る演技の良い食べ物として広まったそうです。

いかがでしたでしょうか。 ひな祭りは定番メニューが決まっているので、献立に悩むことは少ないかもしれませんが、その定番メニューの一つ一つに、親が子を願う気持ちが込められているんですね。

ぜひ娘さんの健やかな成長を願いながら、ご家族で素敵な時間をお過ごしください。