子育てをしているご両親にとって、日々違う表情を見せてくれる赤ちゃんとの生活は、とても幸せで心が満たされるものですね。寝ても覚めてもかわいい我が子の写真を、周りの誰かに見せたくなることも一度や二度ではないはずです。そんなときはぜひ、多くの人の目に触れる、赤ちゃん写真コンテストに応募してみませんか?

今回は、赤ちゃん写真コンテストで審査員が見ている7項目についてお伝えします。プロじゃなくても撮れる、素敵な赤ちゃん写真にチャレンジしてみましょう。

赤ちゃんの表情が決め手です

思わず引き込まれるような笑顔が◎

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/miyagichan/9608930902/in/

 赤ちゃん写真コンテストで、審査員が見る最初のポイントは、被写体の赤ちゃんがどんな表情をしているかです。なかでも、 赤ちゃんの屈託のない笑顔は最強と思ってください。丸い小さな顔が心底楽しそうに笑っている写真は、不思議と大人の心に深くしみいります。見ているこちらまで、思わず微笑みかけたくなる可愛さは、審査員ですらノックアウトすることも。

 反対に、目をつぶっていたり、半目開きだったり、ピンボケしてしまった写真などは、候補から外して。撮影時は赤ちゃんにたくさん話し掛け、最高の笑顔を引き出せるように努力してみましょう。

写真全体を明るくする

フラッシュは使わず、自然光がおすすめです

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/30157983@N02/4823833958/in/

 多数送られてくる応募写真の中で、ぱっと見が暗い写真というのはあまり審査員の気を引きません。たとえ技術のある撮り方をしていたとしても、やはり最初に目が行くのは、 全体的に明るい雰囲気の写真のようです。

 明るいといっても、フラッシュを多用するのではなく、自然光を利用するのがおすすめ。室内でも室外でも、自然光を取り入れた写真は、一味もふた味も違って見えます。全体の印象をやわらかくし、子供の輪郭を優しくぼかしながら、見ている側の気持ちをほぐしてくれます。太陽の強すぎる昼間などは避け、早朝や午後など日光が少し弱い時間帯を上手に選びましょう。

「きれいな」写真を撮りましょう

背景や周りの色に気を遣ってみて

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/byspice/8491527294/in/

 どんなに可愛らしい赤ちゃんの笑顔が撮れたとしても、ごちゃごちゃ散らかった室内やごみごみした屋外の風景がバックにあっては、せっかくの作品も台無しです。赤ちゃんの魅力を引き出すためには、まずは 背景に気を回してみましょう。室内なら白いレースのカーテンをひいてみたり、すっきり片付いた空間にすること。屋外なら、原色を意識してみましょう。濃い緑の原っぱ、真っ青な海と白い砂浜、真っ赤なレジャーシートに真っ黄色のブランコなど、背景に原色を持ってくると、写真が生き生きして見え、多少なりとも素人っぽさを消してくれます。

笑顔が撮れなくても大丈夫

赤ちゃんの真剣な表情は大人を惹きつけます

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/megurumeguri/5360576804/

 なかなか赤ちゃんの笑顔が引き出せないとお困りの方。大丈夫です、笑顔以外にも審査員の心をつかむものがあります。それは、 何かに夢中になっている赤ちゃんの真剣な表情です。たとえば、動物園で初めてゾウを見た時の赤ちゃんの驚いた顔。新しいおもちゃを出された時の好奇心いっぱいの目。じっとお母さんを見つめる、真剣な顔。

 これらの一生懸命な表情は、審査員に限らずどんな大人でも思わず惹きつけられます。この子は一体どうしてこんな顔をしているのだろうと、そこに潜んだドラマのなぞ解きをしたくなるのです。どうしても笑顔が撮れない場合は、ぜひ我が子の真剣な表情を撮ってみてくださいね。

 

そこにストーリーはありますか?

写真を一目見て伝わってくるものが大切

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/yasuhirotao/4303841292/

 先日見た一枚の写真が忘れられません。分娩室に横たわる出産直後のお母さんと、その奥のベビーベッドで泣く新生児。うれし涙をにじませたお母さんにはピントを合わせず、奥で産声を上げている新生児の小さな姿にフォーカスをあてていました。 そこに込められたストーリーは見るものの想像力を膨らませ、同じく涙を見せる両者の関係に想いを巡らせるような、記憶に残る一枚となっています。

 このように、ストーリー性のある写真は審査員の心をくすぐります。同じような応募写真を何点も見てきた審査員だからこそ、他作品とは違ってストーリーのあるもの、想像力をフル回転させてくれるような写真には、高い得点をつけることでしょう。

 

脇役を効果的に使ってみる

家族と共に、リラックス顔で

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/yanbon/6216802045/in/

 前述したストーリー性のある写真のなかで、もっとも物語を感じさせやすいのはご兄弟や祖父母、ご両親などの「脇役」と一緒に写っている写真です。一目見るだけで、主人公である赤ちゃんの家族関係がわかり、そこから容易に赤ちゃんの毎日が見えてきます。また、ご家族と一緒に写る赤ちゃんは、一人の時に比べて表情もリラックスして、より自然体でいられる効果も。赤ちゃん写真とはいえ遠慮せずに、ぜひ「脇役」たちの活躍も視野に入れてみましょう。

瞬間を切り取ってみる

貴重な一瞬は希少価値があります

赤ちゃん写真 コンテスト
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出典 https://www.flickr.com/photos/princedavid/6952540759/

 審査員の心を捉えるものとして、最後にお伝えするのは「なかなか見ることのできない一瞬を捉える」ということです。これはプロでも難しいことなので、普段から赤ちゃんのお世話で忙しいご両親にとっては、難問以外の何物でもないと思います。それでも、もしカメラを構えていられる余裕があったら、ぜひ赤ちゃんの表情がふわっと変わる瞬間を狙ってみましょう。大好きなお人形を出されたとき、お食事の際、見慣れない食べ物を初めてつかんだとき、プールのお水に初めて入ったときなど、こちらの想像を越える、忘れられない一枚が撮れるかもしれません。

以上、赤ちゃん写真コンテストで審査員が見る7項目についてご紹介しました。

  • 赤ちゃんの笑顔を狙って撮影を始めましょう。
  • 明るい自然光をたっぷり取り入れた写真。
  • 背景に気を遣った写真は、審査員の目に留まりやすくなります。

赤ちゃんのご家族も一緒に写れば、ストーリー性も生まれ、笑顔以外の良い表情を撮れるかもしれませんね。

貴重な一瞬を狙うもよし、最高のかわいい笑顔を撮るもよし、プロになったつもりで溢れる愛情をカメラに注いでみましょう。