一生に一度の晴れ舞台である成人式。当日は思い思いの振袖を身に付けた可愛らしい女性たちで、街中がにぎやかになりますね。そうはいっても、慣れない振袖であわただしい成人式の一日を過ごすのは、あまりにも忙しいもの。そのため最近では、成人式前に前撮りする方も増えています。
振袖で前撮りをする際、注意することは一体何でしょうか?ここでは、7つのポイントをまとめてみました。
① 混雑する時期を避けて
写真撮影の予約はもう始まっています
出典 https://www.flickr.com/photos/taraobannai/6325240131/in/
通常成人式は1月に行われますが、最近では1月より前に記念撮影を済ませてしまう方が増えています。 人気シーズンはやはり、気候のいい5月~6月あたり。夏に入ってしまうと、汗をかいたり日焼けをしたりして、色々と見た目の印象も変わりやすいからです。
振袖のレンタル込みの撮影の場合、早い方だと、前年度の成人式が終わった直後から依頼する方もいるほど。レンタルの振袖の場合、少しでもお気に入りのものを早めに選びたいという希望があるようです。
いずれにしろ、成人式が近づくにつれ写真スタジオの予約は混雑してきます。余裕を持って早めの対処を心がけておきましょう。
② 写真スタジオを賢く選びましょう
ウェブ上や店頭の見本写真をよく見て
出典 https://www.flickr.com/photos/capper/2731732895/in/
次に写真スタジオの選び方です。慣れない振袖で歩く分、もちろん自宅の近場で写真スタジオを探せればいいのですが、そうもいかないのが現実です。いくつか足を運べそうな写真スタジオを見つけたら、できればそこの スタジオがこれまで撮影してきた見本写真をじっくり見てみてください。そのスタジオに着付けやメイクを頼んだ場合、どんな風に仕上げてくれるのか、そのテイストがよくわかります。特に最近の写真スタジオは、ホームページを持っているところも多く、写真スタジオのクオリティが一目でわかります。ぜひ自分好みのスタジオを見つけてくださいね。
③ 撮影前にお腹いっぱい食べすぎない!
締めつけの多い振袖では苦しくなることも
出典 https://www.flickr.com/photos/88595216@N06/8082959289/in/
ご存知の通り、振袖は肌着→長襦袢→振袖と着付けていきますが、その都度ひもや帯で体を締め付けていきます。普段から着慣れていないと、この締め付けが苦しくなってしまい、あとあと大変な思いをしたという話もよく聞きます。当日、少しでも体調良く過ごすためには、 着付けの前の食事は食べすぎないこと。あまりにおなか一杯食べてしまうと、その後締めつけの多い振袖を着た時に、気分が悪くなってしまい、せっかくの記念撮影も万全の態勢で臨めません。
また水分を多く摂りすぎると、その後のトイレが頻繁になり、着付けの上での妨げになりかねません。過度の飲食は控えましょう。
④ 希望のメイクや髪型を上手に伝えましょう
見本となる雑誌などを持ち込むのがオススメ
出典 https://www.flickr.com/photos/79251657@N06/8519000530/in/
成人式の撮影を実際経験した先輩方に聞くと、出来上がった写真を見て後悔した人は少なからずいるみたいです。理由は、想像通りのメイクや髪型に整えてもらえなかったから。よく聞くのは、普段よりもメイクが濃すぎて老けて見えてしまった、髪型が全体のバランスに合わず、顔が大きく見えてしまったなどです。こんな事態を避けるためには、まず自分がどうして欲しいかのリクエストをしっかりまとめておきましょう。
一番良いのは、 見本となる雑誌や写真などの「資料」を持参すること。同じ「アップスタイル」でも、まとめ方によっては雰囲気が全く異なります。自分でどういった雰囲気に仕上げてほしいのかを「資料」でもって美容師さんに正確に伝えるのがオススメです。
⑤ 前開きの服を着ていきましょう
せっかくの髪型・メイクが崩れないように
出典 https://www.flickr.com/photos/tratrapo/5552337931/in/
前撮りをする当日は、前開きの服を着ていきましょう。当日の流れとして、髪型やメイクを済ませた後に振袖の着付けをしますが、その際頭をくぐらせて脱ぐタイプの服だと、せっかく時間をかけて仕上げた髪型とメイクが壊れてしまいます。撮影当日は、自宅から前開きの服を着ていけば着替えも楽ちん。丁寧に飾り付けた髪型とメイクも、乱れる心配もなく安心です。
⑥ いざ撮影へ!一番綺麗な撮られ方は?
右足をわずかに左へ引いてみて
出典 https://www.flickr.com/photos/leo19981/5564742238/in/
振袖を着た時に一番綺麗に写る角度とは、どんなものでしょうか?いくつかの着物写真を見ると気が付きますが、振袖を始めたとした着物での撮影では、 体の左側を少し斜め前に出すようにして撮影すると綺麗に写ります。その際は、右足を少し後ろに引くと、自然な立ち方に。この斜め角度は、全身を細く見せるだけでなく、右側に流れている着物の裾を見せず、すっきりした着こなしに見せる効果があります。
また、目線はレンズの少し上を見つめるようにしましょう。目線を少し上げることで、室内の光が目に入りやすくなり、瞳を美しく見せます。さらに自然にまぶたが開き、目を大きく見せる効果も期待できます。
⑦ 着物は着た後も大事です
お手入れを忘れずに
出典 https://www.flickr.com/photos/122064527@N08/24099245110/in/
着物を着て楽しく過ごした後は、そのままにせず、 すぐにクリーニングに出しましょう。汗じみや食べ物のこぼしたものなど、意外と見えないところで汚れているものです。汚れは早めに落とすに限ります。クリーニングに出す際は、着物専門の業者をきちんと選んで出したいものですね。 クリーニングから上がってきたあとは、直射日光および湿気の少ないところで大切に保管しましょう。
振袖は成人式以外にも、卒業式や初詣、友人の結婚式、親戚宅への訪問など様々なシーンで活躍します。心を込めて扱えば、ひょっとするといつの日か、ご自身の娘さんが着ることもあるかもしれませんね。
・写真スタジオの予約は、早めにしておきましょう。
・写真スタジオのサイトなどを参考にし、お好みのスタイルに仕上げてくれる所を探しましょう。
・撮影前の過度な飲食を避けて、振袖の着付けが苦しくならないようにしましょう。
・美容師さんにメイクや髪型の希望を伝える際は、参考になる雑誌や写真などを持参しましょう。
・当日の着替えを楽にするため、前開きの服を着ていきましょう。
・振袖での撮影は、左肩を少し斜め前に出し、目線をレンズよりやや上にしましょう。
・すべて終わったあとは、着物のお手入れを忘れずに。